column6 of 贄田建築設計事務所

【相談から引渡しまで(その2)】

施工期間は施工会社によって多少の差はありますが、地鎮祭から引渡しまでを6ヶ月と考えております。
(鉄骨造や鉄筋コンクリート造であれば規模にもよりますが8ヶ月くらい掛かってくることもあります。)

工事期間も3つのグループに分かれます。
1つ目は地鎮祭から地盤調査の結果にもよりますが、地盤改良から基礎完了までです。
新築の場合は、地鎮祭を行ったあとに外形に合せて縄を張って建物の配置を確認して工事がスタートします。
地盤を掘削し、配筋、型枠、コンクリートを打設してその後はコンクリートの強度がでるまで養生して基礎工事が完了します。

2つ目は大工工事です。
基礎が完了したら上棟です。土台から始まり柱を立てて梁をまわして屋根を掛けます。
昔はこの段階で上棟式をおこない、近所の人を集めて屋根からおかしやお餅などを撒いてみんなでお祝いしておりましたが、今はこのような大掛かりなことは行わずお施主様と大工さんとでお清めをして簡易的に済ませることが多いです。
また、上棟時にはコンセントやスイッチの位置を確認し、仕上げ材の色やテクスチャーなどの最終確認を図面やサンプルを見ながら一つ一つ確認していきます。
その後も月に一度の割合で現場にお越しいただいて一緒に進捗状況を確認していきます。

3つ目は仕上げ工事から検査を経て引き渡しまでです。
大工さんが引き上げた後は壁紙を貼り、キッチンや洗面化粧台、便器等の設備機器の取り付け、照明器具等の取り付け
等の仕上げ工事を行います。
仕上げ工事が終わりましたら役所の完了検査とは別に監理者による設計検査、お客様による施主検査が終わると指摘箇所の補修をして引き渡しとなります。

敷地状況や天気にも左右されますが、おおよそこのようなスケジュールで進んでいきますので相談から引渡しまでトータルすると1年くらい掛かります。
新学期から新しい家に住みたいと考えているのならばその1年前から行動を開始していただくと無理の無いスケジュールで家造りを楽しんで頂けると思います。